Manufacturing
製造


Sencha


煎茶

Matcha


抹茶

01

Sencha

わたしたち日本人にとって最も馴染みのある「煎茶」は、蒸した茶葉を揉みながら乾燥させるのが一般的です。 煎茶は同じ茶樹から摘まれても、蒸し時間や揉みや乾燥などの加工製法によって、「浅蒸し」「中蒸し(普通蒸し)」「深蒸し」「特上蒸し」と異なる茶となります。

池田製茶は、鹿児島県内に24社ある社団法人鹿児島県茶市場の指定買受人として、県内の生産農家から集められた茶を入札できる茶商です。 鮮度と品質を保つために、鹿児島県内の自社工場にて豊かな鹿児島の地で採れる茶葉を美味しい茶へ仕上げています。

製造プロセス

1.茶葉を蒸して、冷ます

収穫された茶葉を蒸気で蒸していきます。蒸すことで茶葉の酸化酵素の動きを抑えることで、緑茶の香りが引き出されます。 中蒸し(普通蒸し)は20~40秒、深蒸しは40~120秒と、品種や茶質によって蒸し時間を変えていきます。 蒸し時間が短いと香りが高く、長いほど茶葉が細かく滋味深いまろやかな味になります。
蒸した茶葉は熱風で乾燥していきます。機械の中では揉み手が循環し撹拌しながら茶葉をほぐして蒸発させます。

2.揉む|揉捻

粗揉みをした後は揉捻です。転がすことで茶葉の組織を揉み込み、水分を均一にしていきます。
葉によれ形をつけて後工程の作業をしやすくする工程です。

3. 揉む|中揉・精揉

揉捻した茶葉を今度はさらに揉んでいきます。すでに水分が減っているので、職人の目で確認しながら優しく風を与えて揉んでいきます。

4.乾燥・火入れ

精揉を終えた茶葉は最後にしっかり乾燥させます。青味をを取り、緑茶の香りを引き出します。この工程まで終えて、はじめて「荒茶(あらちゃ)」が出来上がります。


02

Matcha

煎茶と抹茶は、同じお茶でも味も見た目も全く違います。
それは栽培方法と加工方法が大きく異なるからです。煎茶は太陽の日差しの元で栽培(露地栽培)の茶葉を使用するのに対し、抹茶は太陽の日差しを遮って栽培(被覆栽培)される茶葉を使用します。 抹茶の原料となる「碾茶(てんちゃ)」は、被覆栽培された茶葉を蒸し、揉んだり拠ったりせずに石臼を使って粉状に加工します。
茶どころ鹿児島でも抹茶工場を持つのは当社のみ。鮮度が命の茶葉を新鮮なうちに加工できるので、高品質な抹茶の提供が可能となります。

製造プロセス

1.茶葉を蒸す

茶葉→「荒茶(あらちゃ)」→「てん茶」をつくる工程です。 まずは茶葉を高温で蒸します。高温で一気に蒸すことで、発酵の動きを止め鮮やかな緑色を保つことができます。
蒸し上がった茶葉はそのまま乾燥機へ。しっかり乾燥を繰り返す途中、静電気・風力を用いて葉肉の部分と茎・葉脈などの硬い部分を分別します。 最後に金属探知機を通し、異物混入がないか徹底的にチェックします。
製造ラインでは、仕上げのてん茶加工まで人の手に一切触れることなく行われます。オートメーション化により、安定した品質・衛生管理・安全性が確保されています。
とはいえ、製造ラインでは「茶ぼこり」と呼ばれる細かな茶葉のカケラが粉雪のように積もるので、都度丁寧に取り除き機械をメンテナンスが必要。 やはり人の手は欠かせません。

2.粉砕|石臼が生み出す最高級抹茶

製造ラインで作られたてん茶は、2つのラインに分かれます。
一般向けの抹茶は、巨大な粉砕機で細かく粉砕していきます。一方、最高級抹茶は石臼を使って丁寧に碾き上げていきます。 ひとつの石臼から作られる抹茶は1時間にわずか40g。時間と手間ひまをかけて仕上げる最高級の抹茶です。

百年使用できると言われている石臼ですが、その石臼をつくる職人もどんどん減っています。 抹茶多く提供し需要を増やしていくことで、伝統を守っていく一役を担っていければと思っています。

3.充填・パッキング

碾き上がった抹茶は、業務用・大容量用の袋詰めと個人消費用の缶詰に包装され、国内・海外へ向けて日々出荷しております。 海外ではコーヒーと並び需要がある「抹茶」。海外では強度もあり保管にも便利な缶詰が主流となります。
最後の工程であるこのラインでも充填・センサー選別・蓋綴じまで、全てオートメーション化されています。

荒茶づくりから最後の包装まですべて自社工場内で行っているので、鮮度・安全性に自信があるのはもちろん、自社工場ならではの細やかなご対応が可能です。