Geography
栽培・土壌


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Features

鹿児島が茶の生産量が多い理由

鹿児島は、戦後までは紅茶の産地でした。当時は、静岡へ送り、そこから輸出をしていました。 しかし、海外で安価な紅茶が出回るようになり、紅茶の製造を、国内向けの緑茶に転換していこうという流れになります。これが鹿児島の茶業のはじまりです。

茶葉を美しい緑色にするために、茶畑ではバロンという被覆資材をかぶせて日光を一定期間遮る必要があります。 鹿児島は他県に比べて平地の茶園が多く、バロンがかぶせやすいこともあり、茶がつくりやすい土地と言えます。

鹿児島の平地の茶畑では緑色が濃く、深蒸しに適した茶葉ができ、山地の茶畑ではキリっとした香り高い茶葉がつくられます。 栽培面積が広く、温暖な気候で採取期間が長いことから、鹿児島はさまざまなニーズに合った茶をつくることができるため、全国でも高い生産量を誇っています。

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Quality

いい茶を見極めるポイントとは?

茶葉で見極めるときには「深い緑色」と「光沢」「重さ」がポイントに。
茶商として「いい茶」をイメージし、そのイメージに近くなるよう茶葉を目利きし、買い付け、それを合組、そして焙煎して仕上げています。このバイイング・ブレンド・ローストの作業が茶商しての腕の見せ所になります。
茶葉の色が黄色味がかっておらず濃い緑色であるか、 つややかであるか、しっかりと重さがあるかを確かめてください。

私たちが仕上げる「いい茶」とは、まず飲み口で甘い香りが感じられ、口に含んだときに香りが口いっぱいに広がります。 そして、のどごしがよくてすっきりとした味わいがあり、飲み込んだあとに香りが鼻に抜けます。

鹿児島茶の魅力と、ほかの茶との違い

鹿児島茶は広大な面積で栽培されています。そのため平地の茶園もあれば、山地の茶園もあります。 さまざまな地形の茶園で多くの品種の茶葉が栽培されているため、他県で栽培されている茶よりも風味や香りのバリエーションが豊富です。

しかも安定した生産が可能であるため、毎年、一定以上の品質が保たれます。 さらに、それらをブレンドしてローストすることで、それぞれの好みやシーンに合った茶を選んでお楽しみいただけます。